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Kawaii 日本美術 [アート&デザイン]

週末に広尾の山種美術館で鑑賞してきたのは特別展「Kawaii 日本美術 -若冲・栖鳳・松園から熊谷守一まで-」

20140202 Kawaii日本美術1.JPG

日本で特に女子がしばしば口にする「かわいい」という言葉。
今や「Kawaii」という世界でも通用する言葉になりつつある。海外で評価を受けている日本の独自文化、Cool Japanの一部でもある。
そんな「Kawaii」を切り口に日本美術を見直した展覧会。面白い企画です。

平安時代には、『枕草子』に「うつくしきもの(=かわいいもの)」として稚児や雀の子などが挙げられた。日本では古くから小さいものや幼いもの、未完成なものを「かわいい」と愛でる文化があるようです。

会場構成は次のとおり。

第1章 描かれた子ども-人物の中のKawaii
子供は掛け値なしに可愛い。そのあどけない表情や仕草。身につけている着物や身の回りにある玩具なども。英語で言うとadorableという単語がピッタリ。

第2章 生きもの大集合-動物の中のKawaii
生きものの中でも犬や猫、うさぎ、りす等の小動物。大きな動物でも仔牛や子羊といった赤ちゃん。鳥や昆虫などもかわいい。愛らしいポーズや擬人化された猿なども愛嬌がある。

第3章 小さい・ほのぼの・ユーモラス-Kawaiiってなに?
土田麦僊が描く筍や慈姑(くわい)・海老、竹内栖鳳の「干柿」のような「小さい」もの。谷内六郎や熊谷守一が描く「ほのぼの」とした絵。伊藤若冲の「伏見人形図」や「托鉢図」のような「ユーモラス」なもの。上村松園の「可憐」な女性を描いた絵。

今回気に入った作品のいくつかをコラージュ風に。
20140202 Kawaii日本美術2.JPG

上段の左から、竹内栖鳳『緑池』、谷内六郎『しずくが横綱になるまで』、川端龍子『百子図』、その下から左へ、谷内六郎『階段の靴音』、熊谷守一『ほたるぶくろ』、西山翠嶂『狗子』

【おまけ】
毎回、山種美術館を訪ねる際の楽しみの一つ、カフェ椿でのスイーツ。
20140202 山種美術館カフェ.JPG

ポット入りの紅茶と一緒にいただいたのは「雪うさぎ」という銘のレアチーズケーキ。
お盆に一緒にのせたのは、開催中の展覧会にちなんだ特製和菓子は青山の老舗菓匠、菊家のオリジナル。
全部で五種類。私が選んだのは二つ。
淡い青紫色のほうは、熊谷守一「ほたるぶくろ」をモチーフにした「ほたる火」は漉し餡入りの練り切り。
赤いほうはの銘は「春着」 小茂田青樹「愛児座像」をイメージしたもの。子供が着ている春着(晴れ着)の裾には羽根突きの羽根があしらわれています。
持ち帰り用のつもりでしたが、我慢できずにその場で一ついただいてしまいました。

このように、和菓子の姿形や銘で季節感を表現するのも世界無形文化遺産「和食 日本人の伝統的な食文化」の一部だと思います。
(でも、上生が1個500円って高いと思うんだけどなぁ。最近、モノの価格基準がわからなくなってきた、、)


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