日日是好日 [シアター&シネマ]
シネスイッチ銀座で映画「日日是好日」を観てきました。
レディースデイ950円、なんと立ち見!
エッセイスト森下典子が約25年にわたり通った茶道教室での日々をつづり人気を集めたエッセイ「日日是好日 『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」の映画化。
監督:大森立嗣
2018年、日本、日本語、100分
主人公の典子役を黒木華、いとこの美智子役を多部未華子がそれぞれ演じ、本作公開前の2018年9月に他界した樹木希林が武田先生役を演じた。
(希林さんの所作が非常に自然でお茶の先生を体現していたのに感心しました)
大学生の二人が何となく始めたお茶のお稽古。
意味も理由もわからない所作に戸惑う。
そんな時に竹田先生が言う言葉。
「お茶はまず『形』から。先に『形』を作っておいて、後から『心』が入るものなの。」
うんうん、わかるわかる。
実は私、実家のすぐそばのお茶の先生をしているお宅に高校生のころ、お稽古に通っていました。
もちろんお目当てはお茶と一緒にいただくお菓子。
大学生になり金沢でも別の先生を紹介してもらって習っていました。
社会人になって引っ越したこともありお稽古は中断。
金沢に戻ってきたあと、職場の後輩が以前に教わっていた先生を紹介してもらい、自宅の近所だったこともあり、それから十年ほどお稽古に通いました。
2002年に発行された原作の本
先日、実家に帰って原作の本を本棚から持ち帰って読み返しました。
映画の展開は、かなり原作に忠実です。台詞も。
そして、当時読んだときの印象はすっかり忘れていますが、今読むと理解や感じ方が深まっているような気がします。
「お茶」が教えてくれた15のしあわせ。(本の目次から)
●「自分は何も知らない」ということを知る
●頭で考えようとしないこと
●「今」に気持ちを集中すること
●見て感じること
●たくさんの「本物」を見ること
●季節を味わうこと
●五感で自然とつながること
●今、ここにいること
●自然に身を任せ、時を過ごすこと
●このままでよい、ということ
●別れは必ずやってくること
●自分の内側に耳をすますこと
●雨の日は、雨を聴くこと
●成長を待つこと
●長い目で今を生きること
本の中で心に響いた言葉。
●「まえがき」より
世の中には、「すぐわかるもの」と、「すぐにはわからないもの」の二種類がある。すぐわかるものは、一度通り過ぎればそれでいい。けれど、すぐにわからないものは、フェリーニの『道』のように、何度か行ったり来たりするうちに、後になって少しずつじわじわとわかりだし、「別もの」に変わっていく。
●「第十四章 成長を待つこと」より
学校もお茶も、目指しているのは人の成長だ。けれど、一つ、大きくちがう。それは、学校はいつも「他人」と比べ、お茶は「きのうまでの自分」と比べることだった。
(中略)
この世には、学校で習ったののとはまったく別の「勉強」がある。あれから二十年が過ぎ、今は思う。それは、教えられた答えを出すことでも、優劣を競争することでもなく、自分で一つ一つ気づきながら、答えをつかみとることだ。自分の方法で、あるがままの自分の成長の道を作ることだ。
気づくこと。一生涯、自分の成長に気づき続けること。
「学び」とは、そうやって、自分を育てることなのだ。
金沢を離れて十二年半が経ちましたが、そろそろお茶の稽古にも復帰したくなってきました。
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エッセイスト森下典子が約25年にわたり通った茶道教室での日々をつづり人気を集めたエッセイ「日日是好日 『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」の映画化。
監督:大森立嗣
2018年、日本、日本語、100分
主人公の典子役を黒木華、いとこの美智子役を多部未華子がそれぞれ演じ、本作公開前の2018年9月に他界した樹木希林が武田先生役を演じた。
(希林さんの所作が非常に自然でお茶の先生を体現していたのに感心しました)
大学生の二人が何となく始めたお茶のお稽古。
意味も理由もわからない所作に戸惑う。
そんな時に竹田先生が言う言葉。
「お茶はまず『形』から。先に『形』を作っておいて、後から『心』が入るものなの。」
うんうん、わかるわかる。
実は私、実家のすぐそばのお茶の先生をしているお宅に高校生のころ、お稽古に通っていました。
もちろんお目当てはお茶と一緒にいただくお菓子。
大学生になり金沢でも別の先生を紹介してもらって習っていました。
社会人になって引っ越したこともありお稽古は中断。
金沢に戻ってきたあと、職場の後輩が以前に教わっていた先生を紹介してもらい、自宅の近所だったこともあり、それから十年ほどお稽古に通いました。
2002年に発行された原作の本
先日、実家に帰って原作の本を本棚から持ち帰って読み返しました。
映画の展開は、かなり原作に忠実です。台詞も。
そして、当時読んだときの印象はすっかり忘れていますが、今読むと理解や感じ方が深まっているような気がします。
「お茶」が教えてくれた15のしあわせ。(本の目次から)
●「自分は何も知らない」ということを知る
●頭で考えようとしないこと
●「今」に気持ちを集中すること
●見て感じること
●たくさんの「本物」を見ること
●季節を味わうこと
●五感で自然とつながること
●今、ここにいること
●自然に身を任せ、時を過ごすこと
●このままでよい、ということ
●別れは必ずやってくること
●自分の内側に耳をすますこと
●雨の日は、雨を聴くこと
●成長を待つこと
●長い目で今を生きること
本の中で心に響いた言葉。
●「まえがき」より
世の中には、「すぐわかるもの」と、「すぐにはわからないもの」の二種類がある。すぐわかるものは、一度通り過ぎればそれでいい。けれど、すぐにわからないものは、フェリーニの『道』のように、何度か行ったり来たりするうちに、後になって少しずつじわじわとわかりだし、「別もの」に変わっていく。
●「第十四章 成長を待つこと」より
学校もお茶も、目指しているのは人の成長だ。けれど、一つ、大きくちがう。それは、学校はいつも「他人」と比べ、お茶は「きのうまでの自分」と比べることだった。
(中略)
この世には、学校で習ったののとはまったく別の「勉強」がある。あれから二十年が過ぎ、今は思う。それは、教えられた答えを出すことでも、優劣を競争することでもなく、自分で一つ一つ気づきながら、答えをつかみとることだ。自分の方法で、あるがままの自分の成長の道を作ることだ。
気づくこと。一生涯、自分の成長に気づき続けること。
「学び」とは、そうやって、自分を育てることなのだ。
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