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驚くべきリアル スペイン、ラテンアメリカの現代アート [アート&デザイン]

連休最終日(5月6日)、お昼も過ぎて出かけようかどうしようか迷った挙句、迷っているなら動く!と決断して外出。向かった先は清澄白河。
東京都現代美術館で会期終了間近だった企画展「驚くべきリアル スペイン、ラテンアメリカの現代アート」を観てきました。

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フェルナンド・サンチェス・カスティーリョ「馬に捧げる建築」2002年、MUSAC蔵

スペインはもとよりラテンアメリカの現代アートってどんなだろう?という興味から。

日本スペイン交流400周年事業の一環としてカスティーリャ・イ・レオン現代美術館(MUSAC)の収蔵品から27作家の約50作品が海を渡ってきました。

会場入り口にあった彫刻作品。
肌の質感や四頭身のバランスの悪さがちょっと気持ち悪い、、
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エンリケ・マルティ「訪問者たち」

2mくらいの額に紐の束みたいに見えるもの。
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近づいて見ると、文字が印刷された細い紙を貼ってある。
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ホルヘ・マキ「血の海(詩)」

上↑のポスターになっている作品は実は映像。
マドリード自治大学の建物内を優雅に白馬が歩き、駆ける不思議な光景。音は馬の蹄のパカッパカッという音のみ。

暗室になった広い展示室に光のインスタレーション。
夜の都市の上空から見下ろした時の街路灯のよう。もしくは夜空の星?
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カルロス・ガライコア「地はなぜこんなにも自らを天に似せようとするのか(Ⅱ)」

あらー、隠れんぼしているの?もしくは、追いかけてくる者から身を隠そうとしているの?
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絵画、映像、写真、彫刻、インスタレーションと多岐にわたる作品には何か物語性を感じました。


同時開催していた展覧会の一つは「MOTアニュアル2014 フラグメント -未完のはじまり」
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日本の若手作家による新しい現代美術の動向を紹介するものとして1999年から行われているグループ展。
われわれの周囲にあるフラグメント(断片、かけら)を通して世界を捉えなおそうとする6つの試み。

今後、活躍することを予想して作家名と特徴を記録しておこう。

髙田安規子・政子 日常の"かけら"から現れる悠久の風景
 小さなペルシャ絨毯?と思ったらトランプに刺繍糸でフリンジを付けてある。

宮永亮 手探りで"断片"を重ねる(映像作品)

青田真也 自分と"断片"の間でひそかに起こること
 洗剤やシャンプーなどのプラスチックのボトルの表面をヤスリで削り取る。

福田尚代 世界に撒かれた"かけら"を拾う
 プラスチック消しゴを削って外枠のみ残す。

吉田夏奈 身体に刻み込まれた記憶の"断片"
 地層のようなインスタレーション。

1階エスカレーター付近のガラス窓にも作品が展示されていた。「木々」
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パラモデル 世界の"断片"で模型をつくる
 模型と設計図で創りだす作品。これまでに何度も見たことがあり、私にはすでにおなじみ。

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もう一つの同時開催は常設展示室のMOT COLLECTION

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篠原有司男、不詳「花魁シリーズ」1966年頃

第1部 私たちの90年 1923-2013
印象に残った作品は栗田宏一「ソイル・ライブラリー JAPAN」(2004年)
日本全国365か所で採集された土が小さなガラス瓶に詰められ、色相環のようにぐるりと円形に並べてある。
赤みを帯びた土、黄色い土、緑がかった土、灰色の土。場所によって土の色が全く異なる。

第2部 クロニクル 1966- 拡張する眼」

新しい作家、作品に出逢え、やはり行ってよかった。


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袴田京太朗展 人と煙、その他 [アート&デザイン]

平塚市美術館では「石田徹也展」の他に同時開催されていた「袴田京太朗展 人と煙、その他」も鑑賞した。

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「扮する人」のうち熊4 2012-13年 アクリル板 個人蔵 Courtesy MA2Gallery

袴田京太朗。1963年、静岡県生まれ、川崎市在住。
1980年代後半から活動を始め、現在最も注目を集める彫刻家のひとり。
ベニヤ板やビニールシート、机やタンス、電気コードなどを用いてユーモラスで謎に満ちた不思議な彫刻を制作。近年は何色もの色鮮やかなアクリル板を積み重ね、人の形をつくりだすポップかつ奇妙な彫刻を制作している。

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美術館ロビーに展示されていた作品。「百回転」(手前)と「On the Lemon 2」(奥)
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ともに1999年の作。作家蔵。


実は、石田徹也展を見るついで、くらいの軽い気持ちでのぞいた展覧会でしたが、思いがけず面白い作品の数々に"もうけもん"をした気持ち。


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