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並河靖之 七宝 明治七宝の誘惑ー透明な黒の感性 [アート&デザイン]

白金台の東京都庭園美術館で「並河靖之 七宝 明治七宝の誘惑ー透明な黒の感性」を観てきました。

20170402 並河靖之七宝展.jpg

明治時代、輸出用美術工芸として人気を博した七宝。

七宝とは、ガラス質の釉薬に酸化鉄や酸化銅などを混ぜたものを勤続の上に乗せて焼くことで、さまざまな色合いの彩飾を施す金属工芸の一つ。
有線七宝は、薄く細長いリボン状の金属線で模様を形作って金属に貼り付け、その区切りの中に釉薬を入れて焼く技法。この技法は、釉薬と釉薬の境界線となる金属線により色合いが混ざるのを防ぎ、模様や絵の輪郭がはっきりと見える点が特徴。

並河靖之(なみかわ・やすゆき、1845-1927)は、その中でも繊細な有線七宝により頂点を極めた七宝家。

本展は、彼の没後90年を記念し、初期から晩年までの作品を一堂に会した初めての回顧展。

四季折々の花鳥風月、優美で緻密なデザイン、ねっとりとした質感の豊かな色彩。
並河靖之の七宝はどれだけ見ても飽きません。
それにしても技術はもちろん、根気もいる制作工程には敬服の念です。


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これぞ暁斎! [アート&デザイン]

渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムでゴールドマン・コレクション「これぞ暁斎!」を観てきました。

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河鍋暁斎「鬼を蹴り上げる鍾馗」部分、1871-89、イスラエル・ゴールドマン・コレクション蔵

幕末から明治を生きた天才絵師、河鍋暁斎(1831-1889)
幼い頃に浮世絵師の歌川国芳に入門したのち、狩野派に学び19歳の若さで修業を終え、さらに流派にとらわれずにさまざまな画法を習得した、世界が認めた画力。
本展は、世界屈指の暁斎コレクションとして知られる、イギリス在住のイスラエル・ゴールドマン氏所蔵の作品によって暁斎の全体像を紹介。

会場構成。
序章 出会い ーゴールドマン・コレクションの始まり
第1章 万国飛 -世界を飛び回った鴉たち
第2章 躍動するいのち -動物たちの世界
第3章 幕末明治 -転換期のざわめきとにぎわい
第4章 戯れる -福と笑いともたらす守り神
 笑う -人間と性 ※春画の展示あり
第5章 百鬼繚乱 -異界への誘い
第6章 祈る -仏と神仙、先人への尊崇

仏画から戯画まで幅広い画題を、ときに独特のユーモアを交えながら、圧倒的な画力で描き上げた暁斎。
私が好きな画家のひとりです。

20170401 これぞ暁斎2.JPG

【おまけ】
渋谷に行く度にスクランブル交差点そばの西村フルーツパーラーが気になっていた。そして、今回、はじめて入ってみた。

20170401 あまおう苺パフェ@西村フルーツパーラー.JPG
季節のパフェ(あまおう苺のパフェ)♪

★2017アート鑑賞カウント 23★


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タグ:日本画
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