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春画展 [アート&デザイン]

永青文庫で大英博物館特別出品「春画展」を観てきました。

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喜多川歌麿「ねがひの糸口」(部分)大判錦絵、寛政11年(1799)、国際日本文化研究センター蔵

浮世絵春画は人間の性愛を描いた浮世絵(肉筆画、版画、版本)の総称。
大名から庶民まで貴賤を問わず、老若男女に愛好されました。
自然な営みである性を主題とする絵画のうち、日本の浮世絵春画は質量ともに群を抜いており、世界に誇るべき美の世界。

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本展は、日本初の春画展。

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会期前から話題になっている展覧会とあって、第一週目というのにすでに入場規制されるほどの混雑ぶり。
会場内はそれこそ老若男女、幅広い年齢層の観覧者がまじまじと作品を見ていました。(皆さん、そんなに春画がお好き?)

会場構成は次のとおり。

プロローグ
愛を交わす様子を描いた春画には、複数の場面で一つの作品を構成するものがある。そのとき、最初に描かれた場面は、まだ愛を交わすに至っていないことが多い。
本展も、二人が接近して心を通わし、触れ合う情景を描いたところから始めて、贅を凝らした春画の世界へ、徐々に入っていくという趣向。

Ⅰ 肉筆の名品
古くは平安時代からある春画の始まりは、絵師自らの筆で丹念に一枚ずつ描く肉筆作品であった。
子孫繁栄、武運長久を願い、嫁入り道具とした大名家の春画制作を担った狩野派から、庶民の男女の大らかな性愛文化を描いた浮世絵師の春画まで、百花繚乱の肉筆の名品を紹介。

Ⅱ 版画の傑作
江戸時代に入ると版画技術がめざましい発展を遂げ、春画も浮世絵版画とともに版画で量産されるようになる。
男女の大胆な交合図の一方で、旺盛なパロディ意欲をもって医学書や解剖図、世界図、歌舞伎など、さまざまなジャンルが版画で春画化され、性を基調としたその面白みは庶民から大名まで幅広く愛好された。

Ⅲ 豆判の世界
大きさ、おおよそ縦9センチ・横13センチ弱。12枚や8枚など組物として売られたおんおが多い。
小さな春画は携帯に適しており、新年には登城した大名たちがその年の暦を記した豆判春画を交換しあったという。
また、戦地に赴く兵士に持たせることもあった。

エピローグ

渓斎英泉、歌川国貞、月岡雪鼎、鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎あど、浮世絵の大家たちによる作品のほか、徳川将軍や大名家の絵師・狩野派の肉筆作品など、幅広い展開をオリジナル作品で鑑賞できる貴重な機会。

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タグ:浮世絵
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