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オルセー美術館展 印象派の誕生 [アート&デザイン]

六本木の国立新美術館で開催されていた「オルセー美術館展 印象派の誕生ー描くことの自由ー」を観てきました。

20141018 オルセー美術館展1.JPG
エドゥアール・マネ「笛を吹く少年」(部分)1866年
(会場に入るとすぐの展示室で出迎えてくれました)

最近は大規模展覧会は疲れるので見るのを避けていました。(こういうところでも体力の衰えを感じる?)
○○美術館展のような有名な美術館の展覧会、しかも日本人が大好きな印象派をテーマにした展覧会が東京で開催される場合、往往にして混雑していることがあり絵を鑑賞することよりも人混みにウンザリしてしまうことが多いので。
また、どうせならルーブル美術館ならパリ、メトロポリタン美術館ならニューヨークといった現地で、通常展示されている環境の中で作品を見たいという思いもあり。

そういうわけで今回のオルセー美術館展もテレビの美術紹介番組で見るだけで来場はパスしようと思っていたのですが、友人(かしまし娘のS子さん)から無料鑑賞券をもらったけど自分は行けないからと譲ってもらったので、ありがたく出向いた次第。

しかし、やはり行ってよかった。
ジャン=フランソワ・ミレーの「晩鐘」やドガ、ピサロ、カイユボットなど、見ごたえのある作品に出合えたから。

20141018 オルセー美術館展2.JPG
クロード・モネ「草上の昼食」1865-66年
(モネが家賃を払えず、大家に渡した大作の絵が後に手元に戻ったときには一部が破損していたため、裁断して二枚に分けた)

会場構成は次のとおり。

1章 マネ、新しい絵画
2章 レアリスムの諸相
3章 歴史画
4章 裸体
5章 印象派の風景 田園にて/水辺にて
6章 静物
7章 肖像
8章 近代生活
9章 円熟期のマネ

急速に近代化が進んだ19世紀半ば頃のパリ。
鉄骨の建物が建設され、鉄道が整備され、街にはガス灯が設置され、劇場やカフェ、デパートが開業し、市民の間ではピクニックや競馬が流行。
そんなパリに若い画家たちが集まり、新しい絵画が生まれようとしていた。

その先駆けがマネだった。
国が運営する最も権威ある展覧会「サロン」に、それまでにない表現を用いた作品を出品したがなかなか認められなかった。
一方でサロンに見切りをつけたモネは、セザンヌやドガ、ルノワールらとともに1874年に展覧会を開催。その際にモネが出品した『印象、日の出』という作品タイトルから彼らは「印象派」と呼ばれるようになった。
モネはマネを印象派展に誘ったが、マネはサロンで認められることにこだわり、一度も印象派展には参加しなかった。

1986年、旧オルセー駅を改装して生まれたオルセー美術館。
私が訪れたのは1989年。ということは、当時は美術館になって間もなかったのね。
2011年に改修を終えたとのこと。
やはり、そろそろ二回目のパリ訪問を考えようかな。


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タグ:印象派
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