SSブログ

世界の果ての通学路 [シアター&シネマ]

5月の映画鑑賞記録。
2日(金)の仕事帰り、シネスイッチ銀座『世界の果ての通学路』(原題:Sur le chemin de l'ecole、英語題名:on the way to school)を観てきました。

20140502 世界の果ての通学路.JPG
パスカル・プリッソン監督/2012/フランス/77分

パリのラパンさんがブログで紹介していた記事を読んで、日本で公開になったら是非見たいと思っていたドキュメンタリー映画。

世界各地には遠く果てしない道のりを途方もなく長い時間をかけて学校に通う子どもたちがいます。

ケニアのジャクソン君。11歳。
6歳の妹とともに片道15km、象やキリンなどの野生動物が出没するサバンナを毎日2時間かけて小走りで向かう。道なき道を象の襲撃に遭わないように用心しながら。

アルゼンチンのカルロス君。11歳。
アンデス山脈の人里離れた牧場で暮らし、馬に乗ってパタゴニアの山々や平原を駆け、片道18kmを一時間半かけて学校に通う。6歳の妹を後ろに乗せて。石ころだらけの滑りやすい斜面や変わりやすい山の天候をものともせず。

モロッコのザヒラちゃん。12歳。
アトラス山脈の中心部にあるイムリル谷近くの辺境の村では、女子には教育は不要という古い慣習が残る。そんな村に生まれた彼女は女友達二人と毎週月曜の朝、夜明けに起床し片道22kmの道のりを4時間歩き続け、全寮制の学校に向かう。そして、金曜日の夕方に帰宅するという生活を繰り返している。

インドのサミュエル君。13歳。
インド南部のベンガル湾沿いの漁村で生まれ、両脚に障害があり歩行不能の彼を二人の弟がおんぼろの車椅子に乗せて一生懸命運ぶ。片道4km。途中、近道をしようと渡り始めた川にはまってしまったり、車椅子のタイヤのゴムがはずれてしまったりとトラブル続きに三兄弟で言い争いも。一時間あまり、ようやく辿りついた学校では学友たちが待ち構えている。

彼らはそれぞれ、先進国に生まれ育った私たちには想像もつかないような環境で暮らし、困難な通学路もその先にある夢と希望を抱くことで乗り越えようとしている。
純粋に、学校に行きたい、友人たちと一緒に学びたい、という気持ちに感動と感謝の気持ちが湧いてくる。

見てよかった。という自分だけの感動で終わらせたくないと思わせる内容でした。
この映画はより多くの人たち、特に小学生から高校生も含め、学校に行けるのが当たり前(もしくは行きたくない)と思っている子どもたちに見てもらいたい。大人が子どもたちに見せるべき映画だと強く思ったのです。


皆さんのポチッが励みになっています。クリックお願いしま~す↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへにほんブログ村

nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 2

ラパン

いっこさん〜、観に行ってくれたのですね〜。
あんなにセリフもなく、沈黙が続く映画もないですが、いつの間にか彼らと一緒に歩いているように必死な自分が居て。。。
観た後に、静かな感動が押し寄せて来ますよね。
私達が観たのはたった一日だけど、凄いのは彼らはあれが毎日、毎朝毎晩、しかも、あの道のりの後、一日はこれから始まるのだから。
by ラパン (2014-06-17 16:59) 

いっこ

★ラパンさん、本当に良い映画でした。
困難を困難とも思わせず、あの屈託のない笑顔、キラキラした目が印象的でした。
紹介してくれて、ありがとうございました!
by いっこ (2014-06-17 21:12) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。