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ブリューゲル「バベルの塔」展 [アート&デザイン]

上野の東京都美術館でボイマンス美術館蔵、ブリューゲル「バベルの塔」を観てきました。

20170702 バベルの塔展1.JPG
東京タワー、通天閣と高さ比べ

昔、人々が天まで届く塔を建設しようとした。
しかし、その野心が神の怒りを買い、互いの言葉をバラバラの言語にされてしまう。
意思疎通ができなくなった人々は散っていき、ついに塔は完成しなかった。

旧約聖書に登場する「バベルの塔」の物語を、ピーテル・ブリューゲル1世は、壮大なスケールの構図と細部の緻密な描写を融合して描いた。(1568年頃)

屹立する巨塔に描き込まれた建設現場と米粒よりも小さな1400人もの人々。
24年ぶりに来日した絵そのものは実はそんなに大きくなく(59.9×74.6㎝)、板の上に描かれた油彩画ということで、保存状態もデリケートなため、私はきっともう二度とお目にかかることはないでしょう。(オランダのボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館蔵)

再現図。
20170702 バベルの塔展2.jpg

副題になっている「16世紀ネーデルラントの至宝ーボスを超えてー」とあるように、奇想天外な怪物たちが跋扈する世界を描いた奇才、ヒエロニムス・ボスの貴重な油彩画2点「聖クリストフォロス」「放浪者」(ともに1500年頃)も初来日。
独創的なボス画風に大きな影響を受けたブリューゲルの版画や、同時代の画家たちの油彩画・版画も多数展示されています。

会場構成。
Ⅰ 16世紀ネーデルラントの彫刻
Ⅱ 信仰に仕えて
Ⅲ ホラント地方の美術
Ⅳ 新たな画題へ
Ⅴ 奇想の画家 ヒエロニムス・ボス
Ⅵ ボスのように描く
Ⅶ ブリューゲルの版画
Ⅷ 「バベルの塔」へ

ピーテル・ブリューゲル1世の「大きな魚は小さな魚を食う」に登場するモンスターをモチーフにした撮影コーナーもありました。

20170702 バベルの塔展3.JPG
キモ可愛いグッズも。「タラオ」と名付けられていました


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タグ:西洋絵画
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