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怖い絵展 [アート&デザイン]

上野の森美術館で「怖い絵展」を観てきました。

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ポール・ドラローシュ「レディ・ジェーン・グレイの処刑」部分、1833年、ロンドン・ナショナル・ギャラリー蔵

この絵は、わずか9日間のみ王位にあった16歳の若き元女王の最期の姿を描いた、縦2.5m×横3mにもおよぶ大作で日本初公開。

ドイツ文学者・中野京子さんが2007年に上梓し、「恐怖」をキーワードに西洋美術史に登場するさまざまな名画の魅力を読み解く本としてベストセラーとなり、シリーズ化された著『怖い絵』
本展は、シリーズで取り上げられた作品を筆頭に、「恐怖」を感じさせる傑作を選び出し、テーマごとに展示。
視覚的に直接「怖さ」が伝わるものから、歴史的背景やシチュエーションを知ることによって初めて「怖さ」を感じるものまで、多彩。
絵の横に書き添えられた中野さんの解説がこれまた秀逸。作品に隠された恐怖の謎を読み解くためのヒントや、想像力を駆り立てるような説明を読んでいるだけでも面白い。
これまでにない展覧会でした。

前評判も高く、連日の大混雑。開館時間も前後に延長されたほど。
実は、土曜に上野に行ったときにも長い列ができていて、確認したところ入場までに3時間近く。
それで今日、仕事で両国に行った帰りに上野で降りて行ってみたらほとんど待つことなく入場でき、もくろみは成功でした。

会場構成。
第1章 神話と聖書
第2章 悪魔、地獄、怪物
第3章 異界と幻視
第4章 現実
第5章 崇高の風景
第6章 歴史

写真コーナー。

20171120 怖い絵展2.jpg
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス「オデュッセウスに杯を差し出すキルケー」
1891年、オールダム美術館蔵

一見すると美しい女性の絵に見えますが、右手で杯を差し出し、飲んでいる相手を左手に持っている杖で叩き家畜に変えてしまう魔女なのです。本物の絵では、私が映っている鏡の位置にオデュッセウスの姿があります。
彼女の左の足元を見ると、すでに豚に変えられてしまった哀れな姿を確認できます。ぶるっ!


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タグ:西洋絵画
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