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「赤毛のアン」と「花子とアン」 [学び&本]

NHKの連続テレビ小説「花子とアン」は翻訳者、村岡花子の生涯を題材にした内容でしたが、その中で重要な役割を果たしていたのがL.M.モンゴメリ作「Anne of Green Gables(緑の切り妻屋根のアン)」という小説(児童文学)。

子どもの頃に読んだのかどうか記憶が曖昧だったので(おそらく読んでない)、近所の図書館で講談社の青い鳥文庫から発行されている村岡花子訳の本「赤毛のアン」を借りて読みました。

20141120 赤毛のアン.JPG

小学校中学年以上対象ということで漢字にすべてルビがふられていて読みやすいのですが、子供には理解できないのでは?というような単語も出てきます。「腹心の友」なんて言葉、普通使いませんよね。(あ、そこは"想像の翼"を広げて解釈するのね、笑)
言い回しも独特で「~しなすった」とか、あなたのことを「あんた」と表現していたり。(編集者は直そうとしなかったのかな?)

でも、ストーリー展開はたしかに面白く、章立ても細かく、まるで連続テレビ小説そのもの。
アンと花子に通じる点も多く、読みながら共通点さがしも楽しいかも。
例えば、アンは本名のAnnではなく「私のことはeが付いたAnneと呼んで!」と主張し、花子は「おらのことは、はなではなくて花子と呼んでくりょ!」と訴えたところなど。

備忘のために目次を書いておこう。

第1章 レイチェル・リンド夫人のおどろき
第2章 マシュウ・クスバートのおどろき
第3章 マリラ・クスバートのおどろき
第4章 グリン・ゲイブルスの朝
第5章 アンの身の上
第6章 マリラの決心
第7章 アンのお祈り
第8章 アンの教育
第9章 レイチェル・リンド夫人あきれかえる
第10章 アンのおわび
第11章 アン、日曜学校へ行く
第12章 おごそかな誓い
第13章 待ちこがれるピクニック
第14章 アンの告白
第15章 教室のできごと
第16章 ティーパーティの悲劇
第17章 新しい刺激
第18章 アンの看護婦
第19章 音楽会と災難と告白
第20章 ゆきすぎた想像力
第21章 香料ちがい
第22章 アン、お茶に招かれる
第23章 アンの名誉をかけた事件
第24章 音楽会
第25章 マシュウとふくらんだ袖
第26章 物語クラブの結成
第27章 虚栄の果て
第28章 たゆとう小舟の白ゆり姫
第29章 忘れられないひとこま
第30章 クイーン学院の受験
第31章 二つの流れの合うところ
第32章 合格者発表
第33章 ホテルの音楽会
第34章 クイーンの女学生
第35章 クイーン学院の冬
第36章 栄光と夢
第37章 死のおとずれ
第38章 道の曲がり角

ドラマの中で花子がつぶやくセリフは、アンが大学進学を諦め、グリン・ゲイブルスに戻って暮らす決意をした際にマリラに向かって言った次の言葉。

「曲がり角をまがったさきになにがあるのかは、わからないの。でも、きっといちばんよいものにちがいないと思うの。それにはまた、それのすてきによいところがあると思うわ。その道がどんなふうにのびているかわからないけれど、どんな光と影があるのかーどんな新しい美しさや曲がり角や、丘や谷が、そのさきにあるのか、それはわからないの。」

このフレーズは、未知の世界に立ち向かおうとする際に希望と勇気を持つことの大切さを教えているんですね。そして、いわゆるポジティブ・シンキングの教訓。


※11月9日の日付で記事を1つアップしました。(バレエ鑑賞記録)


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タグ:児童文学
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