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ガレも愛した 清朝皇帝のガラス [アート&デザイン]

東京ミッドタウン内のサントリー美術館で「ガレも愛した 清朝皇帝のガラス」を観てきました。

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左メイン:青地赤茶被魚蓮文瓶 乾隆年製銘(部分)、清時代・乾隆年間(1736-95)、中国、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館蔵
右上:花器「おだまき」、1898-1900、エミール・ガレ、フランス、サントリー美術館蔵(菊地コレクション)

春秋時代末期から戦国時代(紀元前5世紀~前3世紀)に起源をもつ中国のガラス。
その長い歴史の中でガラス工芸が飛躍的に発展した清王朝、特に康煕(こうき)35年、第4代康熙帝(在位1661-1722)が紫禁城内にガラス工房・玻璃廠(はりしょう)を設置し、皇帝のためのガラス作りを開始したのが契機。
また、第5代雍正(ようせい)帝(在位1722-1735)も引き継ぎ、さらに第6代乾隆(けんりゅう)帝(在位1735-1795)の治世には、ヴァリエーションも豊かに栄華を極めた。

本展では、清朝皇帝のガラスの美と、フランスのアール・ヌーヴォー期を代表する装飾芸術家エミール・ガレ(1846-1904)の作品を比較。

これまで何度となくガラス作品の展覧会を見てきましたが、それでもまた新しく見る作品、初めて聞く技法や言葉などがありました。

会場構成は次のとおり。

プロローグ ー中国ガラスの始原
Ⅰ 皇帝のガラスの萌芽 ー康熙帝・雍正帝の時代(1696~1735)
Ⅱ 清王朝の栄華 ―乾隆帝の偉業(1736~95)
Ⅲ エミール・ガレと清朝のガラス
エピローグ ―清朝ガラスの小宇宙(ミクロコスモス)

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黄色鳳凰文瓶 1対、中国、清時代・乾隆年間、サントリー美術館(辻清明コレクション)

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雪片地紅被騎馬人物文瓶、中国、清時代・乾隆年間、サントリー美術館

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乳白地多色貼獅子浮文扁壺、中国、清時代・乾隆年間、東京国立博物館

エピローグは鼻煙壺(町田市立博物館蔵)が展示ケースに整然と並べられ、圧巻華麗。
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精巧さにうっとり

鼻煙壺好きの私にはたまりません。

【備忘メモ】
クリズリング(Crizzling)
ガラスの成分バランスが原因で引き起こされる、ガラスの病気の一種、劣化現象。
徐々に透明性と輝きを失い、完全に乾くと、微細なクラックは薄片状に剥離し、最終的には崩壊してしまう。


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タグ:ガラス工芸
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