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安田靫彦展 [アート&デザイン]

北の丸公園・竹橋の東京国立近代美術館で「安田靫彦展」を観てきました。

20160423 安田靫彦展.jpg

これまで日本画の展覧会で数点ずつ見ることはありましたが、これだけまとまった点数を見る機会はめったにありません。
しかも、15歳から晩年に至るまで時代をたどって変遷を見ることができます。

会場構成は次のとおり。

第1章 「歴史画に時代性をあたえ、更に近代感覚を盛ることは難事である」
第2章 「えらい前人の仕事には、芸術のせいめいを賜杯する法則が示されている」
第3章 「昭和聖代を表象するに足るべき芸術を培ふ事を忘れてはならない」
第4章 「品位は芸術の生命である」

【おまけ】
企画展のチケットで所蔵作品展「MOMATコレクション」を無料で見られます。
この時期の特集は「春らんまんの日本画まつり」というテーマ。
川合玉堂「行く春」、菱田春草「賢首菩薩」「王昭君」など重要文化財が一挙公開されるという年に一度きりの豪華版。
企画展「菱田春草展」で展示されていた作品を再び、しかも鑑賞者の少ない環境で静かにゆっくりと鑑賞できました。

さらに、所蔵作品を時期ごとに展示室にテーマを与えて構成し直して展示するのも何度訪れても興味が尽きない理由のひとつ。
今回気になった作品をいくつか。

発芽する<関係>というテーマ。

河口龍夫のチェルノブイリ原子力発電所の事故(1986年)を契機に制作を開始した作品。
20160423 MOMAT常設展1.JPG

床に置かれた真鍮のパイプには土が、銅のパイプには水が、アルミニウムのパイプには空気が封入されている。

遠藤利克「無題」
20160423 MOMAT常設展2.JPG

22本のタールで塗られた黒い柱が円をなすように配置されている。
それぞれの柱の上部はくり抜かれて水で満たされ、周囲の光景なり、それを覗き込む鑑賞者の顔なりを映し出す。

この美術館で必ず存在を確認しに行く二人。
20160423 MOMAT常設展3.JPG
アントニー・ゴームリー「反映/思索」2001年


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タグ:日本画
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