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本『いつまでも会社があると思うなよ!』 [学び&本]

会社の図書まわし読み、その3。
『いつまでも会社があると思うなよ!』(川島高之)

20160209 いつまでも会社があると思うなよ!.JPG

著書の川島氏は、三井物産ロジスティックス・パートナーズ株式会社代表取締役。NPO法人ファザーリング・ジャパンの理事でもある。
部下の私生活に配慮しながら、業績目標を達成させるという「新しい管理職像」"イクボス"を提唱し、これからの時代の新しいマネジメント・スタイルとして世に広める活動をしている方。

「イクボス」とは、以下の3つを満たしている上司のこと。
・部下の私生活とキャリアを応援している
・自らも仕事と私生活を両立させている
・業績目標の達成に強くコミットしている

返却日が迫っていたので斜め読み。

覚えておきたいフレーズ、考え方の備忘メモ。

「三本柱の人生」
・家事や子育てなど「ライフ(プライベート)」に、しっかりと時間を取る
・地域活動や社会貢献など「ソーシャル」に、コミットした活動をする
・(お金を得る)仕事「ワーク」に、最大限の努力をする

 ※私、一つ目はできてる。二つ目、これからの課題。三つ目、ある程度やっている。

人生一回きりである。先延ばしはできない。読者の方々にもぜひ、ワーク・ライフ・ソーシャルすべてを楽しむ日々を過ごして欲しいと思っている。

第1章 これからの時代、どう生きていくか

・理不尽なことに反発して、「ではどうするか?」となったとき、ただ真正面から反抗するだけでは何も変わらない。理不尽なことを変えようとするよりも、それはそれとして、"柳に風"と受け流し、自分が求める環境を自分で作る。そのほうが結局は自分にとっていちばん望ましい形を手に入れることができる。

・自分の欠点をなくそうと小さくまとめるよりも、強みを伸ばした方が得るところが多いのではないだろうか。
「自分の強いところを伸ばしてチャレンジしていれば、欠点は消えていく」

第2章 三本柱 Work, Life, Social を可能にするには

・"効率化"とは、無駄を省いて効率を高めること。付加価値の低い作業や資料、会議を排除して、少しでも仕事を早く、簡単なものにしていくことになる。
"生産性"とは、行った仕事量≒時間(インプット)に対して、どれだけの成果が生み出されたか(アウトプット)というレバレッジの概念と言える。
分母であるワーク時間を増やさず、分子の「成果」をより大きなものにしていくこと。それこそが、より理想的な生産性向上のあり方である。

・自分の仕事のエッセンスが何なのかをしっかりと考え、効率化すべき仕事と時間をかけるべき仕事を見極めることが大切だ。

時間泥棒退治1 資料作成
効率化のポイント。
【要点を絞り、コンパクトにまとめる】
資料の冒頭には、3行で表せる「資料の超概要」を記載。その後に、1枚以内の「要約と結論(エグゼクティブ・サマリー」、それ以外の詳細は後頁にするか添付資料とする。
資料作成の作業があっという間に終わるだけでなく、コンパクトな資料は、結局は読み手に対しても親切。読み手が資料に目を通す時間も効率化できるし、資料を保管したり探したりする時間も効率化できる。

【自己満足のこだわりを捨てる】
最初からいつも使うごく基本的なフォントを決めておけば、資料内のフォントのばらつきを整える作業などに時間を食われることもない。

【手戻り、やり過ぎを避ける】
作る前に、関係者(多くは上司)に簡単な「骨組み」をすり合わせておく。

時間泥棒退治2 メール対応
効率化のポイント。
【長文メールの削減】

【件名の適正化】
・メールの内容(テーマ)が変わってきたら、メールの件名を変更
・メールの展開に応じて、不必要な宛先(to/cc)を削除し、必要な先を追加
・別件は新規にメールを立てる

【不必要な宛先(to/cc)の排除】

時間泥棒退治3 会議
【会議は1/8になる】
人数を1/2に、時間を1/2に、回数を1/2で、会議は1/8になる。

【時間を1/2にするには?】
資料を事前配付し、読んできた前提で会議を始める。
「会議のテーマ設定」と「進行上のルール」が重要。

【回数を1/2に減らす】
会議のゴールを決め、会議終了時には結論を出すということが大切だ。
議案の先送りがなくなれば、会議の回数自体も半分にできる。

【人数を1/2に絞る】
参加者を厳選し、議論や判断をするうえでもっとも価値のあるメンバーを招集する。

「予定がないという予定」を作る。その目的は、
・心身の休息と、ノイローゼ回避
・一人時間で熟考する
・部下や後輩の相談を受けやすくする
・いざという時のバッファー(時間的余裕)

優先順位づけを考え、取捨選択をする。
「いま、この時期」に自分が時間を注ぐべきポイントを見極めて、取捨選択をする。
あることについて「やらない(時間をゼロにする)」ということのほか、「積極的に先送りする(未来に残しておく)」、「ゼロではないが、時間を削減する」という選択もある。

「ノー」と言い切る覚悟を持つ。

仕事の主導権を取る。
ボールをパスするのではなく自分で捕る。リスクを取りに行く。
上司や取引先から言われるがままに仕事をする「受動的」あるいは「指示待ち」ではなく、「能動的」に「脱指示待ち」になる。

部下育成力を高める。
・部下(子ども)を信じる=自主性を持たせる
・長期視点で育てる(目先の成績・業績に振り回されない)
・やってる本人がボス業や親業を楽しむこと
「やりたいこと(Will)」は、持続する力になる。だからこそ、部下の「やりたいこと」を無視せず、上手に業務と絡め、やらせてみることが大切だ。結果として、それが誰かの役に立つ経験(Needs)につながると、本人の強み・コアコンピタンス(Can)に育っていく。

傾聴・共感・称賛でメンバーと向き合う。

部下育成のポイントはコミュニケーション。
・大事なことは繰り返す
・ただ禁止するのではなく、なぜダメなのかを伝える
・叱るときは、原因と結果を説明する
・やることを指示するのではなく、目的を理解してもらう
・オープンクエスチョンで相手に考えてもらう
・相手のわかる言葉で伝える(知らない用語を使わない)
・深く理解し、シンプルにやさしく説明する
・相手の言葉をリフレインし、本人の納得・満足度を高める

個人プレーではなくチームプレーが大切という意識付けが、成果を出していく上で非常に重要である。これは上司が思っているだけでは不十分で、部下ひとりひとりにも繰り返し伝え、納得させていく必要がある。

心構えあっての仕事術。
三本柱を実践するうえで、最も重要な心構えが、「権利主張の前に職責を果たせ」という点だ。
仕事を放り出して私生活ばかりを大切にするのは、「三本柱の生き方」でも何でもない。ただの無責任であり、わがままになっていまう。会社員として組織の仕事の一端を担い、会社から給与を受け取っている以上、職責はきちんと果たさなくてはいけない。

第3章 なぜ人生ポートフォリオが必要か

「三本柱の生き方」の醍醐味
「三本柱の生き方」で仕事能力も高まる

斜め読みのつもりが、読みながら平行してこの記事に書き留めていたら、結構なボリュームになってしまった。

私は社会人になったときから決して会社人間(仕事オンリー)にはならないでおこうと心に決めていた。
もちろん、若いときは残業して深夜帰宅したことも経験したが、基本的には休日は完全にオフ、休日出勤は余程のことがないかぎりしなかった。頭の中で仕事のことを考えたり、アイデアが浮かんだらメモをとって翌日出社してからの仕事につなげるということはあったけど。
有給休暇も可能なかぎり使い、自分磨き、リフレッシュに活用した。
そういう意味では、ワークとライフのバランスは取れているほうだと自負している。

強いて言えば、この本でいう「ソーシャル」の要素が弱いかな、と冒頭でも自身を振り返った。
でも、社会との関わり、というふうにとらえると、ひょっとしたらこのブログを書いていること自体、ソーシャルの一部かもしれないと思えてきた。
なーんだ、私の「三本柱の生き方」、意外とイケてるかも~(自画自賛)

★2016読書カウント 3★


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