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内藤礼 信の感情 [アート&デザイン]

白金台の東京都庭園美術館が3年間の大規模改修を終えて11月にリニューアルオープンしました。
満を持して、こけら落とし展覧会に行ってきました。

「内藤礼 信の感情」展
20141223 内藤礼 信の感情.JPG

現代美術作家・内藤礼の静かでミニマルな作品世界。
旧朝香宮邸である美術館本館の各部屋(鏡の前や窓枠など)にそっと佇む小さいひと。(10㎝前後の木製人型彫刻に白っぽいアクリル絵具を塗ってある)
邸宅に小人(こびと)さんがそっと忍び込んで過ぎし日の気配を感じ取ろうとしているかのよう。
新館ギャラリーの壁面には「color beginning」というタイトルのペインティング作品のシリーズが展示されていた。(キャンバス一面に白からベージュの混ざった色のアクリル絵具が塗られている)
ホワイトキューブのギャラリーは壁も白く、作品が置かれても色彩はほんのわずか。静謐な空間。

作品リストにはさまれていた詩。(内藤礼 2011年)
 そのひとはしんじるひと
 ひとにむき ひととおもう
 ひとにむき きぼうとおもう
 きぼうにむき ひととおもう
 きぼうにむき きぼうとおもう


同時開催として「アーキテクツ/1933/Shirokane アール・デコ建築をみる」という展示もあった。

20141223 東京都庭園美4.JPG
本館の玄関付近

東京都庭園美術館は1933(昭和8)年に朝香宮家の本邸として建てられた建物を美術館として公開している。
1920年代から30年代にかけて世界中で流行したアール・デコ建築を取り入れており、東京都の有形文化財に指定されている。
建物外観だけでなく、内装や家具のデザインも美しい。和の要素(青海波や香の図など伝統的な文様など)を西洋の建築様式にうまくマッチさせている。

改修中の休館中に行なった調査・修復活動を紹介するため、朝香宮邸建築に携わったアーキテクツ(設計者・技術者たち)に焦点をあて、ビデオ映像や写真資料などで、元の建物がどのように誕生したのか、また現在の職人たちがどのように修復したのか、記録展示とともに未来に向けてのメッセージにもなっていた。

当日は館内の写真撮影不可だったので、2008年10月に見学したときの記事をご覧ください。


リニューアルオープンに合わせて、ショップとカフェも生まれ変わりました。
新館にオープンしたCafe du Palaisでは美術館オリジナルのノリタケ製の食器を使っています。

20141223 東京都庭園美3.JPG
オリジナルケーキのシフォンケーキ

庭園はまだ改修中で春に公開予定。


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