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超絶技巧! 明治工芸の粋 [アート&デザイン]

私のテレビ録画予約リストには美術系、音楽系、旅行系があり、美術系の一つ『ぶらぶら美術・博物館』(BS日テレ 毎週金曜20:00~20:54)が最近のお気に入り。
山田五郎、おぎやはぎの二人が中心となって解説してくれるのですが、美術館に入る前に周辺をぶらぶら散策する時間もあり、山田五郎さんの薀蓄と学芸員やおぎやはぎとの掛け合い、最後のミュージアムショップのグッズ紹介まで、番組の最初から最後まで楽しめるのです。
近ごろ私が実際に美術館に足を運ぶきっかけとなっているのも、この番組で紹介された企画展や美術品が面白そうだったから。

現在、日本橋の三井記念美術館で開催中の特別展「超絶技巧! 明治工芸の粋」もその一つ。
20140429 超絶技巧!明治工芸の粋.JPG

少し前に京都の清水三年坂美術館を紹介していて、超絶技巧という工芸の技を知り、京都に行かねば!と思っていたところ、この特別展の情報を知り他のテレビ番組で紹介されて混雑する前に行かなくちゃということで早速(4月29日)行ってきました。

前置きが長くなりました。
展示作品は館長・村田理如(まさゆき)氏の収集による清水三年坂美術館の所蔵品の中から選りすぐりの百数十点。
展示室ごとに、七宝、金工、漆工、牙彫、木彫、自在、刺繍絵画、刀装具、印籠、薩摩の工芸品がジャンル分けされて展示されています。

上↑のチラシに掲載の作品は、
●左の七宝:並河靖之「桜蝶図平皿」(部分)
●印籠:勝守「風仙図金工印籠」
 他には柴田是真、白山松哉のものもあり。
●七宝:並河靖之「花鳥図飾り壺」
 とにかく細密な絵が描かれていて驚き。色の境目を金属線で区切る有線七宝と思えないほど。
●漆工:白山松哉「渦文蒔絵香合」
●牙彫:安藤緑山「茄子」
 象牙を彫り出し彩色したものとは思えないくらい本物そっくり。
 緑山の牙彫作品は「竹の子、梅」「焼き栗」など十数点展示されており、筍の皮のふさふさした産毛やめくれあがっている様子、焼き栗の焦げた感じなど本当にリアル。
●自在:明珍「蛇」
 260個もの鉄製の部品が組み合わされ、とぐろを巻いたり伸ばしたり、自由自在に胴体を動かすことができる。
●牙彫:無銘「自在弁慶蟹」
 牙彫・木彫作品には他に、石川光明、旭玉山、高村光雲のものあり。
●金工:正阿弥勝義「群鶏図香炉」

刺繍絵画は、絹糸でひと針ひと針手作業で一面を埋め尽くして絵を創りだすもの。「瀑布図」では滝から流れ落ちる水の動きが、「獅子図」ではライオンの毛並みが精巧に表現されている。
薩摩や刀装具は、限られた空間に細密な模様が描かれている。

どれもこれも、息を止めて見入ってしまい、その後は思わずため息をついてしまう素晴らしいものばかり。
まさしく"これぞ明治のクールジャパン!"


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